男性型脱毛症
最近ではAGA(androgenetic alopecia:エージーエー)としてよく知られています。主に男性に見られる進行性の脱毛症で、遺伝的要因やホルモンの影響によって生じます。男性ホルモンであるDHT(ジヒドロテストステロン)が悪影響を及ぼしており、このDHTを抑制する内服薬による治療により、脱毛の進行を抑えます。頭皮に塗布して毛髪の成長を促す外用薬もあり、こちらは女性にも使用することがあります。なおDHTを抑制する内服薬には、前立腺癌の腫瘍マーカーであるPSAを見かけ上低下させてしまう効果や、勃起・射精などの男性性機能に悪影響を及ぼす可能性もあり、治療には総合的な判断が必要です。
勃起不全症
ED(erectile dysfunction:イーディー)として知られており、性行為に十分な勃起を得られない、あるいは維持できない状態を指します。若年男性では緊張・不安などの心理的要因や自慰行為による過剰な刺激、パートナーとのコニュニケーションの要因が大きく、壮年男性ではそこに動脈硬化による血管障害・男性ホルモンの低下・常用薬の副作用等も原因として加わります。薬物治療としては血管拡張薬の内服(PDE5阻害薬)がメインとなりますが、運動、禁煙・節酒、ストレス発散、パートナーの理解など、薬物治療以外の側面も重要となります。
詳細はこちらをご覧ください。
ワクチン接種
当院では、通年でHPVワクチンと肺炎球菌ワクチンの接種を実施しております。接種のご希望を伺ってから発注いたします。HPVワクチンは、女性への接種は主にシルガード9(9価ワクチン)を、男性への接種はガーダシル(4価ワクチン)を、使用しています。詳細については、
尖圭コンジローマの解説と
HPVの解説をご覧ください。肺炎球菌ワクチンは、2回目以降の任意接種としてニューモバックスNPを採用しており、5年ごとの接種が可能です。当院は川口市の定期予防接種委託医療機関ではないため、ワクチンに関する公費助成は適用されません。あらかじめご了承ください。
その他
以下すべての診療において、初診料:3,000円(税込)/再診料:1,000円(税込) を別途いただきます。価格はすべて税込表示です。
◆マイシグナル・スキャン(尿を用いたAIがんリスク検査)
尿検査だけで、以下の10種類のがんのリスクをAIが解析します。
・肺、食道、胃、大腸、すい臓、乳がん(女性のみ)、卵巣(女性のみ)、腎臓、膀胱、前立腺(男性のみ)
検査費用は69,000円です。検査結果は、通常1ヶ月以内にお渡しします。ご希望の方には、英語または中国語での結果表(80,000円)もご用意可能です。
◆1UPフォーミュラ(5%テストステロン軟膏)
保険診療の注射薬(エナルモン)と異なり、血中濃度の急激な変動が少ないというメリットがある外用タイプのテストステロン補充療法です。処方は、当院から提携薬局へ処方箋と同意書を送付し、ご自宅に薬剤が郵送される仕組みです。
・処方箋料:3,000円
・薬剤代(薬局へお支払い):1本12,100円(約1.5〜2ヶ月分)
・初回・定期の採血によるホルモン濃度確認や副作用チェックもすべて自費となります
◆Doxy-PEP(性感染症の予防内服)
Doxy-PEPは、性行為後72時間以内にドキシサイクリンを1回内服することで、梅毒・クラミジアなどの細菌性性感染症の予防効果が期待される内服療法です。米国CDC(疾病予防管理センター)のガイドラインに基づき、以下のすべての条件を満たす方を対象としています。
・HIV陰性のMSM(男性間性交渉者)またはトランスジェンダー女性(出生時男性で性自認が女性の方)
・過去に梅毒・クラミジア・淋菌のいずれかに罹患したことがある方
・初診時に性感染症のスクリーニング検査(HIV・梅毒・クラミジア・淋菌)を実施することに同意いただける方(自費・有料)
処方内容・費用:
・ビブラマイシン 100mg × 2錠(1回分) 1,500円/1回分
・最大で10回分まで処方可能です